シェーダー感の強い絵

絵を学べば誰でもすぐに気づくようなことなのかもしれないけど、描いていてとにかく、光と影を拾ったり捨てたりする作業なんだなと実感する。

シェーダーというのは、3DCGソフトの描画で影を付ける(シェーディング)プログラムで、設定したライトの位置や強度、オブジェクトの素材を計算して画像にする。屈折や反射や霧を計算するのは、時間がかかる。

柱Aの影が直角交差した柱Bに落ちると、凸型に影が生まれる。現実で起こるのと同じような光学的出来事が絵に描かれていると、真実味が上がる。

ハッタリが効いている絵というのは、まことしやかなウソみたいな感じか。現実にはいない怪物を、いかにも「見えたらこうだろうな」と納得させる感じ。そういうものを描くには、9つの本物の中に1つのまがい物を置くような手法があると思う。現実的に見える光学的出来事が絵の中に充満しているっていうか。

その物質やその空間・その座標の特性は色々ある。レントゲン写真やサーモグラフィ、気圧配置図なんかは、可視光でないものを可視光で表現する。絵もそういうことはやる。漫画なんかはベクトルや音も線などとして光学的に描く。その時にも、ハッタリがいい感じがどうか、気になる。

2015年ぐらいに、グミとかのど飴の絵を結構描いた。どこまでも写実的に描くんじゃなくて、自分の絵である範囲で、というのが自分にとってのなんとなくの課題だった。現実らしいウソであることが大事で、デフォルメがやりたい。

そういうことについて言えば、この2人?の影響が強い。

Brothers Hildebrandt
指輪物語とかスターウォーズとかの絵を描いてるらしい。メイキングを見てる感じ、描く前にポーズ写真を撮ったりしていて、特殊な光源の確認や衣装の感じとかを絵に生かしてる感じがする。

Jordan Speer
どうやって描いてるんやろな。頭の中に粘土細工のスタジオと50人の妖精がいるんじゃないかと思う。最近mtgに描いた絵は、現像感が良すぎて、14日間寝込んでしまった。

自分の思うシェーダー感を色々試してみたい。