2020年の秋に、奨学金の返済が終わった。2005年から、15年かかった。無利子だったのもあって、途中で待ってもらう手続きとかもしてたかもしれない。
修士に1年行っているので、そこで一気に増額している。月々2万いくら返していたような感じで、全部で300万円ぐらいか。自分は匿名じゃないので、ちょっと曖昧な感じだと思ってください。
自分の力・時代・国・家では、無利子奨学金が無ければ進学は難しかった。それはそれとして、返済が終わった時の、何も感じない感じ、比類なき何も感じなさ、これは格別だった。
それもそのはず、というか、15年の間には色々な時期がある。進学に挑戦できたことや挫折できたことに強く感謝する時期もあれば、返済がまあまあ重荷になる時期も長かったし、それらを総合したところで、ドリンクバーの飲み物を全部混ぜたものを口にしたような、コメントしづらさがある。死ぬ時にもそんな感じになってしまうのだろうか。あまり長いものを1回でまとめようとしないほうがいいかもしれない。
だとしたら走馬灯というのは、ある程度長さが必要で、セクションで分かれていたほうがよい。エレクトリカルパレードみたいな構成がよい。途中で悪役ばっかり出てくるシーンでは、メインテーマを短調にアレンジしたものを流すのがよい。
大学や学費について、思うことは色々ある。でもとにかく自分は、お金が足りてる時は、いい感じに使えたらいいなと思っている。世の中は強烈に不公平なので、そのことを自分は肯定的に思ってないんだと自覚できる程度には、そういう使い道をしたい。